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サステナブル不動産とは?
サステナブル不動産とは、SDGsへの貢献を見える化した不動産とお考え下さい。必ずしも高性能の環境配慮型不動産のみを指すものではありません。
また、定期的なモニタリングも伴います。モニタリングの結果、よりSDGsに貢献する不動産への改修も可能です。
評価項目と評価ポイントの例を以下に挙げます。
これらの評価ポイントをチェックシートのような形で見える化するだけでもSDGs達成への第一歩です。
①物件がサステナブル
- CASBEE等の環境認証を取得済みか
- 対象不動産で購入している電力が再エネ(含むグリーン電力証書等)か
- 耐震性が高いか
- 自家発電施設を備えているか
- 等々
②サステナブルな用途
- 社会課題解決に資する施設か(研究施設、学校、工場、等)
- 地域課題解決に資する施設か(介護施設、病院、コミュニティ施設、等)
- 等々
③テナントがサステナブル
- 被災時に賃料減額が何らかの形でコミットされているか
- テナントの従業員の地元採用率は高いか
- テナントの地域イベントへの参加等、地域へのコミットがなされているか
- 等々
ESG不動産との違いは?
昨今、機関投資家はESG投資に注目しています。現状では上場株式が中心ですが、今後は非上場株や不動産へも拡大するものと考えられています。
【ESG投資とは】
ESGは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。投資するために企業の価値を測る材料として、これまではキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が主に使われてきました。それに加え、非財務情報であるESG要素を考慮する投資を「ESG投資」といいます。ESGに関する要素はさまざまですが、例えば「E」は地球温暖化対策、「S」は女性従業員の活躍、「G」は取締役の構成などが挙げられます。
引用元:年金積立金管理運用独立行政法人HP
ESG不動産の詳細は下のサイトでご紹介しますが、上記の観点で機関投資家の厳しい選別の目に晒されます。
これに対し、サステナブル不動産は現状のあるがままの不動産のSDGs貢献度合いを見える化することから始めます。
ですので、ESG不動産予備群とも言える不動産です。
なぜ、今、サステナブル不動産なのか?
世界は今、2030年までのSDGs(17のゴール)達成に向けて進んでいます。
この状況下、機関投資家によるESG投資が最も進んでいる分野ではないでしょうか?
不動産分野でもSDGs達成に向けて取り組むべきと考えます。
従って、機関投資家が不動産分野でもESG投資を進めるべく、ESG不動産の供給が急務です。
しかしながら、ESG投資家が満足するような物件不足や、ESG観点からの物件評価の煩雑さが足枷となり道半ばの状態です。
これを解消するべく、まずはSDGsへの貢献度を見える化したサステナブル不動産が必要なのです。
サステナブル不動産の可能性
上で見てきたように、サステナブル不動産は国からも期待されているESG不動産投資を推進するものです。
サステナブル不動産をESG不動産に昇華させることで、新たなビジネスチャンスも期待されることでしょう。